2013年8月6日火曜日

仕方が無い

N島です!8月に入って暑い日が続いておりますが皆様いかがお過ごしでしょうか?

先日夏休み中の娘(本家もっさん)と2人でUSJにいったのですが、道中に娘が年間パスポートを忘れたのに気づいて引き返し、結局USJについたのは夕方という事態になってしまいました。

いつもは嫁さんが娘のパスポートを管理しているのですが、6月に新キャラ(息子)をうんだため今回はパス。そのパスしたせいでパスポートを渡しパスれたわけです…(失礼)。


「まー仕方無いよね。」

と5歳の娘がいっちょまえに言っちゃうのがちょっと面白いところなんですが、そこは関西人なので「お前が言うな」とつっこんでおきました。

で、ふと「仕方ない」という言葉の意味を考えさせられました。

自分たちが普段使うなかではまったくその本来の意味を考える事はないのですが、5歳のこどもが使うと何か違和感があった面白くて、その違和感の原因を考えてしまうわけです。


「仕方がない」は「しょうがない(仕様が無い)」と同意語で、そのような事態になることは、”回避する方法がない”という意味。そこで自分が自分に言う場合は「くよくよせず、あきらめよう」となり、他人にかける言葉としては「あなたは悪くないから気にしないで」ということになるわけです。

だけど、その「あきらめよう」とか「あなたは悪くない」といいたいがために「仕方が無い」と言ってしまうと、その事態を回避できなかったのか?過失は無いのか?という点について必ずしもYESとはいえない場合が割りと多いと思います。
なので本来の意味からすると現代の使われ方が随分と甘えた言葉になっているな~と感じました。


で、やはり気になるのでネットでこの言葉を検索にかけてみると、なんとwikipediaにも書かれていました。
国語的な意味はさておき、興味深いところにこの「仕方が無い」という言葉は日本人の押しの弱さやあきらめの早さを象徴する言葉として外国人にとてもネガティブに見られているそうです。
なるほど、外人の強引さに対し日本人は少しデリカシーのなさを感じることはありますが、外人にとっては日本人こそ奥手で弱弱しいマイナスのイメージがあるわけですね。

ですが、日本人はこの言葉には「終わった事は忘れて次頑張ろう」という”未来志向”でポジティブなイメージを込めて使っているわけで、決してネガティブな言葉では無いと思います。

この「仕方が無い」を検索をかけるときに予測ワードとして「仕方が無い 英語」と出ましたが、そもそもそのような言葉は無いのかもしれないですね。英語がわからないのと答えは見てないのでわかりませんが、MOTTAINAIと同じような外人にはない文化だったら面白いなぁ。と感じました。


ちなみに、「しょうがない」と「しょうもない」はいずれも”仕様○無い”なわけですが、同じような言葉でも使われる意味がまったく違いますね。
しょうもないは「面白くない」という意味ですが、やりようが無い事を考えるのは無駄、というところから、無駄な事をするのは面白くない、となり、くだらない、面白くない、という部分だけをとって使われるようになったようです。


なんてこと長々と書いても仕方ないですよね~。