2013年6月28日金曜日

博多祇園山笠のキティ

N島です!今月25日に子供が生まれました。元気な男の子です^^
そのうちなんかキャラボとからめていきたいなと・・・。

さて、タイトルの博多祇園山笠のハローキティなんですが、ご存知のようにキティがふんどし姿でおしりを向けたポーズが賛否を巻き起こしてちょっとしたニュースになっていました。


「かわいい」という声のほかに、地元の人からは「不謹慎だ」という声もあがっていて、ソレに対してネット住民たちは「気にしすぎ」と言う意見が大半をしめていました。

※ちなみに博多祇園山笠の商標をもっている協会からはこのような物を商品として売ることを認めていない、というコメントがあり、事態は法的な方向で収束を迎えそうです。

さて、この件、なぜ取り上げたかといいますと、やはりキャラを描く仕事をしているので、よーーーくわかる事案なんですよね、ほんと。

自分が可愛い、面白い、と思う絵を描いてもクライアントさんには不評だったりイマイチ理解してもらえないということは多々あります。

それはクライアントさんが完成したキャラを発表した際、周囲からネガティブな意見を受けないか、という懸念があっての反応なわけです。
クライアントさん自身が良いと思っているにもかかわらず、無難な方へと流れていくパターンが割りと多いんです。
とくに役所から頂く仕事にはその傾向が多かったように思います。

最近では船橋市のご当地キャラのふなっしーが大人気です。ですが、船橋市からの公認はいただけてないようです。これも「気持ち悪い」という事なんでしょうがその宣伝効果を考えると公認キャラの「目利き番頭 船えもん」なんかとは比べられない絶大な物があります。




前にゆるキャラグランプリについてブログで意見を書きましたが、最近ではこのふなっしーのように「キモかわ」というものもウケはじめています。

一見すると気持ち悪いのですが、それが絶妙なバランスで可愛く見えるのです。
気持ち悪いと思われる、ということをマイナス材料と考えずに作った結果、その気持ち悪さがプラスの印象になったわけです。これはデザイナーと依頼側がしっかり理解し合っていなければ出来ない事です。

キティの話にもどせば、デザイナーからすると、お尻を見せるとやや性的な描写に傾くが、セクシャルアピールのない2頭身のキャラクターであり、シルエットには卑猥さはみじんもないため、子供がみせるようなイタズラ的なかわいさと同等の印象をもってもらえる、という自信があったと思います。事実いい反応もありましたし。一部で批判はあったものの、ネットでの反応はほとんどが批判をする方がおかしい、というスタンスでした。
つまり、デザイナーの狙いはほぼ当たっているという事になると思います。

さて、もしこれがおしりをむけていなかったらどうだったでしょうか。
このように話題にあがらなかったはずです。
かわいかったからこそ、「不謹慎だ」という意見がでたのではないでしょうか?

キャラクターは不要な人には不要です。
ただ、求める人がいなければ作る意味がありません。
無難なキャラを描いて批判もなければインパクトもない、となると作る意味が薄い気がします。

ちなみに、博多祇園山笠は元々女人禁制の男の祭りだったようです。
なので、女性(メス)がふんどし姿でお尻をむけていることは不謹慎とうつったのかもしれません。
それは「卑猥」という意味ではなく、神様に対して、という事と考えるとなんとなく理解も出来ますね。

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