「申し訳ありませんが、初めてのお客さまにはドモホルンリンクルをお売りできません」
こんにちは、N島です!
このCM、子供の頃に始めて聞いた時はすごくインパクトがありました。
「売るための宣伝なのに売らないってどういうことやねん!」と。
ただ、冷静に聞いてみると日本語としておかしいと感じませんか?
自分も仕事で先方に謝罪のメールをする際についついこのような文面にしてしまいがちですが、どうも間違いがあるようです。
まず、
1)「申し訳ありません」という言葉はない。
これは「もったいない」を「もったいありません」と言っているのと同じなんです。
「もったいない」の「ない」は切り離して変化させられる言葉ではなく、「もったいな(い)」でひとつの言葉なので、それを丁寧に言う場合は「もったいないです」となるわけです。
聞く方としては広く使われてるので恐らく大した違和感は感じ無いんですが、使う側としては間違った日本語で相手に謝罪をするというのはやはり避けたいものです。
「申し訳ございません」も同様で
「みっともございません」「やるせございません」「ふがいございません」「かたじけございません」
と同じ事です。和感ありますよね。
2)「申し訳ない」と言いながら、弁解するのはおかしい。
申し訳ないはそもそも「言い訳のしようもない」という意味なので、弁解をするとこの言葉の重みや謝罪の気持ちというのがなかなか伝わりにくい気がします。
3)「申し訳ありませんでした」と、過去形にするのもおかしい。
「申し訳ない事をしてしまいました」という意図で自分もよく使います。
でもこれだと「言い訳のしようもありませんでした」となります。
言い訳のしようも無いのはいつ?今でしょ!?・・・
ありませんでしたの丁寧語をなくして「申し訳ないでした」といえば言葉のおかしさに気付くのではないでしょうか。
4)「大変」は「申し訳ない」にかからない。
「大変申し訳ない」も今まで違和感使ってましたが、そもそも申し訳ないは「自分のやった悪行には言い訳のしようもない」ってことなので、「大変」をつけても言葉がつながりませんね。
「とんでもなく言い訳のしようもないです」って意味になるので「?」となります。
感覚としては「大変悪い事をした」というつもりで使っているのでしょうが「大変ご迷惑をおかけしました」や「大変失礼をいたしました」等、他の言葉に置き換えれば意味としては通じます。
と、個人的な考えで書きましたが、広く使われて通じれば日本語として間違いではないという考えもありますので、あまり深く考えないでもいいのかもしれないですねw
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